299の模型factory

299工場長のの模型制作のブログです バイク、車がメインでしたが戦車が始まってます・・・雑多になりそうですね。

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カテゴリ: > Mercedes CLR LeMans1999

製作開始です

先日のヤマハをショップに置いていただきました。こんなご時世なので宅急便と電話。その際、次に作りたいものの話をしました。
どこかでも書きましたがアマゾンプライムで「ル・マン24時間レース」のドキュメントをみました。「いや〜ルマンマシン、いいなぁ〜」となった話をしていました。「それなら面白いキットがある」と店長さんからお聞きしたのが・・・そうです。「離陸したあの」マシン。キットがあったとは知りませんでした。

Profile24models・・フランスのあのルマンにある模型メーカーさん。とても素晴らしいラインナップをかまえています。1/12のポルシェ356の1951年優勝者なんて・・・おもわずポチりそうになります。フランスから来るかはわかりません。興味のある方は是非メーカーサイトをご覧ください。フランス語と英語の表記なので「なんとか」私は読めました。

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パッケージです。あの事故を期にメルセデスはルマンから撤退・・また戻ってほしいですね
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白箱です
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帯封。ガレージキットっぽくて良い雰囲気です。
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蓋を開けると・・蓋にデカールが貼って理ました。
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中身。
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ボディです。なかなかモールドもシャープです。筋彫りは少々浅い?でしょうか。バリなども普通です。致命的な型くずれもなさそうです。
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タミヤのCLKと並べました。GTマシンに比べると「低い」ですね。タミヤがスケールオーバー?ですかね。
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シャシー。お約束の「コクピット一体型」。
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わりと抜けも良いです。
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ライト?とシャフトとシートベルトですね
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ガラス類。エンビの絞りですね。予備付き。意外に大変なんですよね・・・これ。
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タイヤ。なんとゴムです。この手のガレージキットはレジン製だったりします。ちょっと嬉しいですね。
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エッチングパーツ。
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レジンパーツ小。ハンドルはさみしいですね。まあ見えないんですけどね・・
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レジンパーツ大。ホイールは結構なバリです。手間が・・・
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デカール。やっぱり製作は4番ですか?

部品は以上です。
ネットでも資料が少なく「想像」で作る場面も多いかと思います。そして、今回のお題は「シルバー」です。難易度高いんですよね。
シルバーの塗り方は要検討せねばと思っています。Mercedesのシルバーは粒子も細かく「水色」よりとか「紫」よりとか数種類もあるんだそうです。レースでもシルバー色メインのメルセデス。「シルバーアロー伝説」は多くの人が知るエピソードですね。最初は未塗装のアルミ生地のままだったシルバーは、1989のC9やCLRまで続く伝統カラー。カッコイイシルバーにしていきたいところです。

製作開始します。


レジンカーモデルの場合、先にバリカットや穴開け、などなど行います。シャシーとの合わせをしてタイヤ位置(シャフト位置になりますが・・)を決めて「いけるかな?」と確認してから「洗浄」→「細かいパーツ合わせ」→「表面処理」へと進みます。
人によって、モデルによって色々な手法もあるので「まぁ、こやつはこうしておるのか」程度に見てくだされば助かります。

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窓枠を綺麗にしてます。実際、窓枠ラインはウインドウの裏からブラック塗装したラインが見えるだけなので「ざっくり」で良いかと思います。
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インテークの開口。
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実車がこうなっているかと一瞬、疑いました。
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まぁ、これが正解でしょう・・・。1mm強の厚みを綺麗に(平に)削るのは結構な作業です。どこかで紹介できるかと思うほどの新兵器(工具です)
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これです。見た目は・・ヤスリですが「職人堅気 シャインブレード」というちょっと良いヤスリ。ステンレスというのもメンテが楽な要因も一つなんですが、もう一つ大きな目玉があるんです。通常、ヤスリは「やする」ギザギザな刃をタガネをつかって金属板に打ち込んで作ります。金属用のものは十分なんですが樹脂(プラスチック全般)に目詰まりや均一な刃を作るには厳しいのです。
で、このシャインブレード。機械加工で「切削」により刃を作ってるんです(そう書いてありますが、正解ですが・・・)。おかげで平面の綺麗さは秀逸、さらに面でもサクサク削り、詰まったカスの除去は楽、素晴らしいヤスリでした。正直、使うまで「へぇ〜」くらいしか思って無かったんですが、まさかレジンキットでその威力が発揮されるとは思いませんでした。そのうち細かいレビューできれば何て思うほど秀逸でした。

おかげで・・・
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平面で確認です。セラミック定盤です。20kg以上ある専門品です。普通、鉄製が多いんですが模型が油まみれになって大変な目にあったのでセラミックに変えました。ものすごい値段でしたが「一生物」だと思い購入。レジンキットや試作には重宝しています。
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はい、前が浮いてますね。
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前はくっついています・・・
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よくある前タイヤあたりでお辞儀しているように歪んでいるようです。
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シャシーも浮き上がっていますね
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こっちは綺麗にハマってます
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リアの整流板も薄いためか波打ってます
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前の方の合わせは良さそうです
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実際、バンパーがフロントにつくので、このままだと・・・
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フロントがベタでもボディは3mmくらい上げないと平行になりませんね・・・
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ごらんのとおり実写はフロントからボディまで綺麗に平です。
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タイヤです。ちょっと小さい?
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リア。なんとなく小さいですかね・・・比べるとタミヤのCLKと同じでした。って事はタイヤハウスが大きい?。流石に修正できませんが・・仮組み時にもう一回考えましょう。
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小さいパーツはジップロックでマジックリンに浸けておきます。ボディとシャシーは煮て歪みを取ってから浸けました。おおよそ5時間程度は放置しておきます。
以前はレジンウォッシュとか使ってましたが、何度か実験し試してみてマジックリンやシンナー(強力な物でプラモデルなんてドロドロにしちゃうようなやつです)で十分だとわかりました。コスパにはかないませんね・・。
またレジンキットを「煮る方が良い派」と「煮ないで十分派」があります。実際に歪みの修正という意味では煮る(というより熱をしっかりかける)方が間違いありません。もう一つはレジンキットの匂い。煮る事で軽減→無臭になります。溶剤分も熱で気化なり溶け出しています。それだけでも「煮る」に越した事はないと言えると思います。ですが、「薄い」「小さい」パーツまではしません 。歪んで使えなくなりますから・・・

今回は・・煮ただけで歪みが取れれば助かります。大抵それでなんとかなりますが・・期待しましょう。
次回へ

シャシーは、ほぼ歪みが取れました
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ほとんど平になったようです。
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重ねてみても・・・まずまずな「平」になりました
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バンパーがついていけそうな状態になりました。
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お約束のねじ止め。これで平になれば良しです。
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軽くブラックを吹きます。
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ねじ止めのままペーパーでヤスリます。ざっくり平になれば良しです。これは途中。
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まぁ、このくらいでいいでしょ。
タイヤの位置決めもしちゃいましょう。
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シャフトの固定はグルーガンでしています。最悪、温めれば動かせます。台座固定用のボルトも固定。
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前もシャフトを固定。
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これで、車高とタイヤ位置は完了です。
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フロントも平行になりました。
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タイヤも4つ、無事に接地してます。大抵、ここが第一関門なんですが思ったよりすっきり終わって助かります。しかし・・・
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フロントのタイヤハウスが・・流石に見苦しいですね・・・(泣)
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こっちは・・・マシですが、やはり見苦しい。ここはなんとも修正ですね。

修正できるか心配です。   では次回に続きます

ステサフで600番まで全体磨きです
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この角度だとわかりにくいですがフロントのタイヤカバーを修正しています。その分、上のラインを低め・・・削っています。
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タイヤハウスは大分良くなりました。細かい気泡なども埋めながら全体のラインを磨いています。
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シャシーはブラックサフ。気泡はざっくりしか埋めませんでした。下は見えないのでそこそこ・・・です

サフ→磨き(600番まで)→サフ→磨き(1000番まで)→サフ→磨き・・・・何回か繰り返します。できれば1000〜2000近くまで磨けるといいんですけどねぇ。

シルバーなんですが実験していました
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まず、レジンキットなのでサフが前提です。何種類か塗り比べてみました。
サフ吹きっぱなし→EXブラックまではどれも一緒です。粒子がわかるように「暗め」で撮影してあります。実際はもっと明るいシルバーです。
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A:スーパークロームシルバーⅡです。見事に微粒子です。クリアーを吹く都合EXクリアーと1:1で混ぜてます。
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B:ミスターカラーのシルバー【8】です。もう少し粒子が細かい印象があったんですが、案外下地を拾ってしまうんでしょうか・・・
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C:ガイアのEXシルバー。発色・・きらきら感は一番ですが・・粒子が粗いです。もっとも「スーパークロームより」なので決してそこまでラメっぽいわけではないのです・・
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D:EXシルバーにプレミアムメッキシルバーを拭いてみます。クリアーコート付き。シルバーを下地にする方のことをブログ?かなんかで読んだのを思い出しました。もしかして、いいかもとか思っています。EXシルバーのキラキラを残しながら超微粒子のメッキシルバーでカバーできそうです。
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AとDです。下地の吹きっぱなしが影響してますね。艶っぽいのはA、キラって感じはDですね
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Aにさらにクリアーを吹いてみます。
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Dにも。・・・・下地の問題ですかね・・・。レジンキットの場合「確実に」全面ヤスリを当てられるかわかりません。特に一体型ボディは角や奥まった箇所が多く均一な面を出すのは難しく(もちろん目指しますが・・)そこを見越して塗装を検討しないといけません。できればサフを吹きっぱなしでも綺麗に発色してほしいのですが・・・

一応・・・下地も実験してみましょう
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サフを吹いて左は2000番まで、右は800番まで磨きました。

ブラックを吹いて上のAと同じスーパークロームシルバーⅡ+クリアーを吹きました。
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一見、あまり変わりませんが・・・
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銀色の粒子の粗さが微妙に変わって見えます。最低でも1000番、できれば2000番まで磨けると良いことは決定です・・・(泣)

もう少し実験してみましょう。

あまり変わり映えしない作業が続きます。レジンのプローションキットの宿命ですね・・・・。では次回へ

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