299の模型factory

299工場長のの模型制作のブログです バイク、車がメインでしたが戦車が始まってます・・・雑多になりそうですね。

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カテゴリ:バイク > ヤマハYZR500&ケニーロバーツ

次のお題です。
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ご依頼品です。
タミヤの記念すべきバイクシリーズ1作目になります。このキット自体は「NO.26」でケニーのハングオンフィギュア付きで発売された物ですがバイク自体は「No.1」の物です。1980年のチャンピオンマシンかと思います。たしかOW48でしょうか?OW35Kでした・・・適当に書いてしまい申し訳ないです・・・。時代を感じます。

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初期のCAD設計でない時代のキット。当時はモナカが主流でしたね。
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メッキパーツ。眩しいです。今回もテック21FZR同様、切り詰め指定です。輝くメッキも剥がすことになります。
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今のバイク模型にくらべると部品点数は少ないですが・・・妙にディティールが細かい。金型職人さんの技が映えます。
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フロントディスクなんか、この彫りの深さです。当時は驚愕したもんです。
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マフラーなどのランナー。
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今じゃ考えにくいハンドルパーツ。ほぼ一体でこのでティールです。
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フィギュアのランナー。顔が2こついています。ヘルメットの形状も違います・・・が・・・・
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なんというか・・・怖いよ・・・
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こっちの方が少しだけマシです・・・でも、怖い。
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ネジやタイヤ。考えてみたら初めは「ねじ回し」ってついてなかったんですね。シリーズの初めから「ネジ」を使ってたんですね・・
細かいバイク模型を保持するために有効な方法だったんでしょうねぇ。(リアルさはともかく・・・)

今おもえば一作目からものすごい力のはいったシリーズだと思います。すでにYZR-M1Rは133作目。世界のタミヤの底力です。

ご依頼内容は、バイク「ストレート組でフロントフォークは切り詰め」でフィギュア「ストレート組に左手人差し指を追加工」です。以前のFZRと同じリクエストです。

では少々ノスタルジーに浸りながら製作開始です。

先に間違いでした・・・・

OW番号の件です・・・ほんと、失礼しました・・・
タミヤのキットはOW48です。何を考えていたのか・・・色確認のため資料を読み漁っていてフロントフォークの違いが目につきました。

ケニー78年の遍歴です

0W35K  (1977 - 1978)1977年終盤より投入。排気タイミングを制御するYPVS(ヤマハパワーバルブシステム)を採用。
ここで例のイエローにブラックのストロボマークでケニーが乗ります

0W45  1979年。「YPVSの信頼性向上、VMキャブレターを採用し加速特性を改善。」見た目は35Kとあまり変わりません。チャンバーがカーボンに変更されたの目をひきます。

で・・

0W48  1980年モデル。軽量化を図り、シーズン中に角型アルミパイプフレームを採用。←アルミなのにブラック塗装。企業秘密だったそうです。フロントサスも変更されました。

これがタミヤ製のマシンです。その後、48Rへとつづきます。

適当に書いて申し訳ありません・・・・


気を取り直して・・・・

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モナカです。接着もしっかりしますが・・・接着ラインが凹んで見えますね・・・
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カウル。薄々にします。左が未加工、右が加工後です。
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ファスナーとアンダーカウルとの境目。浅いです。
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ファスナー部分は穴を開けて、溝は0.2のノコで深くします。
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エアインテーク部も修正。結構バリっぽいです。
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フロント部分、合わせ目消します。板厚が目立つので薄く加工してます。アンダー部分のエアインテークも修正。
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リア方向も薄々します。

タンク。
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ものすごい段差です。下縁もヌキの関係で外側に膨らんでます。
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キャップ類も一体です。
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キャップ類はカット。見にくいですがポリパテで埋めます。

フロントフェンダー。
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厚みが目立ちます。
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薄くします。
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サイドの穴あき部分も薄くします。

リアシートカウル。
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接着面にラッカーパテで仕上げます。下方の厚みも薄くします。

ひたすら削る→磨く→洗う→・・・・ステサフをして磨きましょう・・

次回はステサフから塗装。などなどです。

カウルの下地からです

すてサフをして磨きます
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フロントカウル先端は球体です。ゼッケンがつくところです。ここが歪むと非常に見苦しくなりますので・・・磨くときも気を使います
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最終サフ。タミヤのグレーサフです。
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イエロー塗装です。色むらが出にくいように一回、イエローサフを吹いています。タミヤグレーサフの後、軽く1000番で磨いておいて洗浄。その後ガイアのイエローサフを吹きました。ガイアカラーの色付きサフはサフとしては「あまり傷が埋まらない」とネガティヴなコメントを聞きますが、サフ仕上げの後に色を安定させるには(本来の目的と違うのでしょうけど・・・)厚くならずに発色が安定するので助かっています。
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イエローはピュアイエローに色の素マゼンタを数滴。白はガイアのEXホワイト。ブラックもEXブラックです。実際はデカールで色分けするのでざっくりマスキングしています。たまにタミヤのデカールはブラックが透けたりするので貼って見るまでうまくいくかわかりませんね・・・
古いキットは予備デカールが手に入りにくいので心配です・・

数日、乾燥させます。クリアーを吹いて軽く磨いてデカールです

その間に・・中身を作ります
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まず、フレーム。設計図通りにいきます。
古いキットだけあってパーティングラインや合わせ目が大変なことになっています。CAD設計前のキットはこんなもの?でしたっけ?
抜きテーパー(金型から抜く時に抜けやすくするために側面に角度をつけます)もびっくりするほどついていますね・・・
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ただフレームを貼っただけですが・・・時間が結構かかりました。削ったり擦ったりしていますので面も調子を合わせるためにサフを吹いています。
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ブラックで塗装したあとクリアーを厚めに吹いておきます。アルミフレームなんですがレース時に機密だったそうです。で、黒に塗ってあったんだそうです。この頃は鉄が一般的なフレーム材料だったんですね。

今日はここまで。次回はエンジン組み立てです・・・デカール貼りもできると良いですが・・・

いきなり搭載されています・・・
エンジンです
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少し写真では見にくいですが・・・タミヤの指定色だと少々違っています。写真(ピットウォークフォトコレクションから)を見ながらクローム、メタリックグレイ、チタンシルバー、ガンメタルなど調色しながら塗ります。
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キャブの上部はプラスチックだったようでイエローの指示でしたがクリームに降ってます。
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フィルタリングとブラシをしてあります。カウルつければほとんど見えませんが・・・

そして・・・

デカールも貼りました。
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一回クリアーを吹いてから2000番で磨いてから貼ってます。
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サイドのゼッケン部分。イエローが切れる部分があります・・・後でレタッチです。
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リアとタンクもデカールです。このデカール透けるかな?とか思っていましたがカルト製でした。とても隠蔽力が強く丈夫で貼りやすかったですね。さずがカルトグラフです。ハセガワさんあたり見習ってほしいものです・・・ほんと。

カウルはしっかり乾燥させて砂吹き→クリアー→レタッチ→クリアー→磨きといきます。そして、そろそろフィギュアも組み始めましょう。今のフィギュアとちがって手仕事で金型を作っていた時代の物なので意外に手間がかかります・・・多分。塗り分けも大変そうです。がんばりましょう

次回へ

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